最高のWindows用メディアプレーヤー「MPC-BE」特徴とおすすめ設定
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みなさんWindowsの動画・音楽プレーヤーには何をお使いでしょうか?
Windows 7の方は「Windows Media Player」、Windows 10の方は「映画&テレビ」アプリをお使いの方が多いのではないかと思います。しかしこれらのソフトは操作性が悪かったり対応形式が少なかったりと、お世辞にも使いやすいとは言えません。VLCメディアプレーヤーも人気がありますが、UIデザインや使い勝手の面で最高とは言えません。
そこでおすすめするのが、オープンソースで開発されているフリーソフトの MPC-BE (Media Player Classic Black Eddition) です。
MPC-BEの特徴
優れた使い勝手とデザイン
MPC-BEの何が一番素晴らしいかといえば、やはりその使い勝手でしょう。
- シークバーでのサムネイルプレビュー
- 動画表示エリアを掴んでウィンドウ移動
- 動画解像度に合わせたウィンドウサイズで起動
- 強力な字幕表示やチャプター機能
- 外部のフィルター、デコーダーを選択可能で凝ったチューニングもOK
- 動画の任意のフレームを、静止画として保存できる

↑シークバーにマウスカーソルを合わせることで、そのシーンをサムネイルプレビューできる
そして、黒基調で今風のデザインも気に入っているポイントです。
豊富な対応形式
コンテナ
一般的なMP4はもちろん、WebM、MKVなど私が知る限りすべての形式に対応しています。
コーデック
H.264 (AVC)、H.265 (HEVC)などメジャーなものから、VP9やAV1などマイナーだったり最先端のものにも対応しています。
オープンソース
そして何より大切なのが、オープンソースソフトウェア (OSS) であるということです。OSSというのは、世界中の善意の開発者や企業がネット上のコミュニティーに集まり、ボランティアで開発しているソフトウェアの形態です。
メディアプレーヤーソフトには中国製や韓国製のものも多く、ウイルスやスパイウェアが仕込まれていたという事例が度々報告されています。またそうでなくても、Yahoo知恵袋やブログなどに、ステマっぽい書き込みが多く見られるなど、とても安心して使うことができないものが多く存在します。
そんな中、プログラムの中身や開発方針などが公開され、多くの有志によって検証・監視されているオープンソースソフトというのは、とても大事な存在です。
ダウンロード
MPC-BE - Browse /MPC-BE at SourceForge.net
こちらのプロジェクト公式からダウンロード可能です。
ダウンロードにはいくつかの種類があるため解説します。
種類を選ぶ
Release Builds
正式リリースされた、安定版です。
ダウンロード数を見る限り、圧倒的多数の方がこちらを選んでいるようです。
Nightly Builds (from svn trunk)
開発中の最新バージョンです。いち早く最新の機能を試せますが、動作が不安定な可能性があります。
バージョンを選ぶ
種類を選択後、バージョン一覧が出てきます。

特に問題がない限り、一番新しいバージョン(数字が大きいもの)を選びましょう。
ファイルタイプを選ぶ

様々なファイル形式が選べますが、通常は MPC-BE.o.o.ox64-installer.zip を選択すればOKです。
installerとついていないファイルは、インストールが不要なポータブルバージョンで、x86とついているファイルは32bit OS用になります。
インストール
ダウンロードしてきたzipを解凍し、インストーラーのウィザードで「次へ」などをクリックしていくだけですので省略します。必要に応じてオプションを調整してください。
おすすめの設定
そんなMPC-BEですが、インストール直後の状態ではやや使いづらいため、適切に設定を変更することをおすすめします。
プレーヤー

- ファイルの再生位置を記憶する
- ファイルの再生途中でMPC-BEを終了し次に同じファイルを開いたとき、続きから再生が始まります
- 終了時のウィンドウ位置を記憶する
- MPC-BEを閉じたときのウィンドウの位置を記憶し、次に開いたときに同じ位置に表示します
- リサイズ時にウィンドウの縦横比を固定する
- お好みで
- デスクトップの端スナップさせる
- きれいにウィンドウを配置できます。
インターフェース

- サーチでプレビュー機能を使用する
- シークバーにマウスカーソルを合わせた際、そのシーンのサムネイルが表示されます。YouTubeみたいなイメージです
- チャプターマーカーを使用する
- DVDなどのチャプターを表示します
再生

- 自動拡大
- MPE-BEで動画を開いた際、動画のサイズに合わせてウィンドウのサイズが決まります。よく再生する動画より低い解像度のモニターを使用している場合は、100%以下に設定することをおすすめします。
デザインのカスタマイズ
ツールバー
MPC-BEでは、ツールバーや起動画面をユーザーが好みに合わせてカスタマイズすることが可能です。

※ toolbar.pngが通常のサイズ、toolbar_L.pngは大きめのサイズです。
MPC-BEのインストールフォルダ(通常は C:\Program Files\MPC-BE x64)にコピーするだけで反映されますが、「toolbar_L.png」は「toolbar.png」にリネームする必要があるのでご留意ください。
また公式も配布しています。
起動時の背景画像

お好みで設定してください。私が使っている画像は公式配布のものになります。
設定は、プレイヤー → ロゴ からどうぞ

MPC-BEでできないこと
豊富な機能を持つMPC-BEですが、惜しい点もあります。
HDR動画の再生
HDR 10 (PQ) など最近出てきたHDR形式の動画を、HDR対応ディスプレイにHDRのまま出力することはできません。その時はVLCやPowerDVDなどを使いましょう。
内部デコーダー仕様時のインターレース解除の詳細設定
なぜか、内蔵デコーダーを使う際のインターレース解除を調整することができません。LAVなどの外部フィルターを使えば可能です。
まとめ
以上、MPC-BEの紹介でした。本当に使いやすく、豊富な機能を持つメディアプレーヤーなので、ぜひ試してみてください。
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